何チャンネル?
子供の頃チャンネルを変えると言ったら、NHKとNHK2と民法放送局が2局で合計4チャンネルだった。
とても少なかったけど、十分な選択肢だった。(今はそこに2局増えただけだけど…)
それでも見る時間帯が限られていたし、チャンネルを決める権利は親が持っていたので、見たい番組を好きに見れるようになったのは高校生の頃にバイトして自分でテレビを買ってからだ。
ある時に祖父から使い古しのカセット付きのラジカセをもらった。
初代スケバン刑事とかやってたから1986年くらいかな、当時はウォークマンもあったしダブルラジカセもあった時代で、そのラジカセはとても古臭く見えた。
だがしかし、そこから世界が一気に広がった。
ラジオの周波数を決めるチューニングである。
ラジオはチューニングさえすれば好きな放送局の好きな放送が聞けるからだ、しかも他県の番組まで聞けた。
これで一気に選択できるチャンネルが増えた。
地元のラジオ放送もあったけど他県の放送ってところに興味が湧いたんだな
ラジオはAMとFMがあり、FMは聞こえやすいが放送エリアは限られている。
その点AMは音は悪いが条件次第でいろんな周波数が楽しめる。
僕はその条件というのを、ラジオを聞きたい一心で子供ながらに割り出した。
電波は位置や他の強力な電波にも天気にも左右されることを知った。それらが落ち着く深夜になると他県の周波数も聞けることを知った。これを知ってからは本当にチューニングで世界が広がった。
北朝鮮のラジオもチョイチョイ入ってくるので、ある意味ホントに世界が広がった(グローバル!)
ちなみにお気に入りはHBCとか東海ラジオでした。
チューニングで選べるチャンネルは増えたが、やっぱりノイズ混じりでまともに聞けるのは、ほんと稀だった。
結局自分で選べるチャンネルは5チャンネル程度だった
今はテレビにラジオだけじゃなくてネットもあるし、最近だとスマホ専用の放送局もある、ラジオもネットのradikoとかでクリアに聞けるからすごく良い、逆に選択肢が多すぎて困ってしまうくらいだ。いったい何チャンネルあるんだろ?
そんなことを古い時計付きラジオを修理しながら思い出していた。
時計は直らなかったけど…ラジオは聞ける